省エネの教科書とは

ピークカットとは?ピークシフトとは?【図解でわかりやすく解説】


Summary (ピークカットとは?ピークシフトとは?)

 
● ピークカットは、使用量が多い時間の電気使用量を削減することで、
 電気の基本料金を削減する方法。
● ピークシフトは、使用量が少ない時間に貯めておいた電気を
 使用量が多い時間帯に使用することで、電気の基本料金を削減する方法。
● どちらも、蓄電池や太陽光発電を導入することで実現できます。
 
                  ・・・詳細は本編へお進みください。
 

※2022年6月3日:2022年の最新情報に更新しました。

特に2021年後半から、高騰が続いている電気料金。
ロシアによるウクライナ侵攻などからも、今後より高騰されることが懸念されています。

電気料金の削減に有効な手段のひとつとして ピークカットピークシフト があります。

このページでは、 ピークカットピークシフト について、
それぞれの意味や効果、さらに導入方法について、分かりやすく解説してまいります。

※「蛍光マーカーが引いてある専門用語」にカーソルを合わせれば解説が表示されます。
省エネにあまり詳しくない方にも分かりやすい記事をお届けするため、
あらゆる専門用語に解説を付けています。どうぞお役立てください。


電気料金の仕組み

ピークカットピークシフト の解説の前に、
まずは電気料金の仕組みについて確認しておきましょう。

電気料金の削減に取り組むうえで、
そもそも電気料金がどのように決まっているのかを理解することも大切です。

電気の基本料金の決定方法とは

電気料金は「電力量料金」と「基本料金」によって構成されています。

図のように、

・電力量料金 ⇒ その月の使用量によって算出
・基本料金 ⇒「契約電力」によって算出

という形になっています。

契約電力はどうやって決まる?

では、契約電力とはどのように決められているのでしょうか。

契約電力は、過去1年間の 最大デマンド に基づいています。

単価は電力会社の契約プランによるものなので、この 最大デマンド が基本料金を決定するにあたっての大変重要なポイントになってきます。

電気料金を抑えるポイント! 最大デマンドとは?

最大デマンド とは「直近1年間で最も電気を使用した時間帯(30分間)の電気使用量」のことです。

この 最大デマンド の数値がその後1年間にわたっての契約電力となります。

例えば、上のグラフの場合、
直近1年間の内、8月に最も電気を使用した時間帯があり、
最大デマンド は500kW」ということになります。

3月の電気料金を決定する際、最大電気使用量は350kWですが、
契約電力は直近1年間の 最大デマンド であるため、500kWにて基本料金が算出されます。

つまり、基本料金は直近1年間で最も電気を使用した時間帯の電気使用量= 最大デマンド によって決められ、その月の使用量で決まるわけではないということです。

たった1時間の買電量が、年間の基本料金に影響する

わずか30分間電気を使いすぎてしまったことにより 最大デマンド が上がってしまうと、
その後一年間は、電気の基本料金は下がりません。

電気をあまり使っていない月でも、高い電気料金を支払うことになってしまいます。

電気の最大使用量を抑えることができれば 最大デマンド が下がりますので、年間を通しての基本料金を下げることが可能になります。

この基本料金を下げる施策が、ピークカットやピークシフトなのです。

ピークカットとは

ピークカット とは、「最も使用電力の多い時間帯の電力の使用量を削減すること」です。

下の図のように、ピーク時における電力の使用量をカットします。

ピークカット により、単価が高い時間帯の電気料金を抑えることができますし、先ほどご説明しました 最大デマンド を下げ、電気の基本料金の削減にもつながります。

ピークシフトとは

ピークシフト とは、「電力の使用が少ない時間帯に電気を貯めておき、多く使用する時間帯に使うこと」です。

例えば、昼間の電気使用量が多い会社や工場の場合、電気使用量の少ない夜間や早朝に、 蓄電池 などに電気を蓄えておき、その蓄えた電気を昼間に放電して使うことで、 ピークカット と同様の効果を得る事が可能になります。

図のように、夜間や早朝の時間帯に蓄えておいた電気を、
使用量の多くなる昼間のピーク時に使用します。

そうすることによって ピークカット と同じ効果が得られるため、
最大デマンド が下がり、電気の基本料金を削減することができます。

さらに、電気料金は昼間は高めに、夜間は低めに設定されています。

ですので、夜間に蓄えた電気を昼間に使うことで、電気料金を削減する効果も期待できます。

ピークカット、ピークシフトの導入方法

それでは次に、ピークカットピークシフト を実際に導入する方法をご紹介します。

太陽光発電によるピークカット

ピークカット を実現する方法としては、太陽光発電の導入がよく知られています。

一般的に、会社や工場などでは、最も電気を使用する時間帯は昼間になると言えます。

太陽光発電を使って昼間に使用する電気を自社で作ることにより、電力会社から購入する電気を減らし、 ピークカット を実現することができます。

太陽光発電はCO2を排出しないため、 CO2削減への取り組みにもつながります。

太陽光発電について詳しくはこちら

【2022年最新版】 自家消費型太陽光発電とは?3つのメリットとPPA

蓄電池によるピークシフト

ピークシフト を実現する方法として欠かせないのが 蓄電池 の導入です。

先ほども触れましたように、夜間や早朝に電気を蓄電池に蓄えておき、昼間に放電して使うことによって、昼間のピーク時における電気の使用を、使用量の少ない夜間や早朝の時間帯にシフトさせます。

蓄電池 は太陽光発電と併用することによって、非常用電源として BCP対策 にも役立てることが出来ます。

BCP対策について詳しくはこちら

【2022年最新版】BCP対策徹底解説≪非常用電源編≫

まとめ

いかがでしたか?

ピークカットピークシフト について、ご理解いただけたかと思います

ピークカット とは、最も電気を使う時間帯の電気使用量を削減することです。
ピークシフト とは、電気使用量が少ない時間帯に電気を蓄えておき、ピーク時に使うことです。

ピークカットピークシフト は、電気の基本料金を下げ、電気料金を削減することに効果的であり、太陽光発電や 蓄電池 の導入により実現することが可能です。

太陽光発電設備や 蓄電池 を併用することで、災害時の停電といった万が一の場合にも役立ちます。

また、近年はCO2削減への意識の高まりからも、太陽光発電に注目が集まっています。

次に、自家消費型太陽光発電 について確認してみましょう。