※2025年10月31日:最新情報を更新しました。
近年、次世代の太陽光発電として注目を集めている「ペロブスカイト太陽電池」。
軽量・柔軟・低コストという特徴を持ち、大規模な自家消費発電はもちろんのこと、住宅やビル、自動車など幅広い応用が期待されています。
2025年現在、国内外で実証試験や量産化に向けた取り組みが本格化しており、商用化に向けた重要な転換期を迎えています。
まだ広く市場に流通している段階ではありませんが、日本政府も国家戦略に位置づけて支援を強化しており、近い将来の実用化に向けた動きが加速しています。
また、高市新総裁の所信表明演説の発言により、さらに注目度が増しています。
本記事では、2025年10月時点の最新動向として、
などを分かりやすく解説します。
この記事を読めば、ペロブスカイト太陽電池の基礎から最新の開発・市場展望までを一通り理解できる内容になっています。
ぜひ、最新情報のキャッチアップにお役立てください。
目次
2025年10月に行われた所信表明演説において、日本政府として「ペロブスカイト太陽電池」を推進していく方針が改めて明確になりました。
6 エネルギー安全保障
国民生活および国内産業を持続させ、さらに立地競争力を強化していくため、エネルギーの安定的で安価な供給は不可欠です。
特に、原子力やペロブスカイト太陽電池を始めとする国産エネルギーは重要です。
GX予算を活用しつつ、地域の理解や環境への配慮を前提に、脱炭素電源を最大限活用します。また、光電融合技術による省エネや燃料転換の推進、次世代革新炉やフュージョンエネルギーの早期社会実装も目指します。
こうした施策を直ちに具体化し、我が国の総力を挙げて強い経済の実現を目指します。
次世代の「ペロブスカイト太陽電池」が、「原子力」と並ぶ「国産エネルギー」として公式に明記されたことは、政策上大きな意味を持ちます。
高市政権前からペロブスカイト太陽電池の推進は掲げられていましたので、
詳しくは、「日本政府の動き」 の章をご覧ください。
それでは本題に戻って、ペロブスカイト太陽電池 とはどのようなものなのでしょうか?

ペロブスカイト(perovskite)とは、灰チタン石(かいチタンせき)を意味しており、
その結晶構造を持つものを総称して
「ペロブスカイト」と呼びます。

ペロブスカイト太陽電池 は、
その「ペロブスカイトの結晶構造」を持つ化合物を用いられて作られる太陽光電池です。
2009年に桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授らが発明した日本発の技術で、従来の太陽光電池に比べ、「曲げられる」「軽い/薄い」「低コスト」などの特徴があり、いままで設置が困難だった場所にも活用ができるなど多くのメリットがあります。
また、主原料の「ヨウ素」は、日本が世界シェア第2位の生産量のため、他国に比べ資源の部分で優位性がある点も注目を集める理由のひとつです。
ペロブスカイト太陽電池は主に、
「曲げられる(さまざまな形状で使用できる)」「軽い/薄い」「低コスト」という特徴があります。

そうした特徴から、身の回りにあるさまざまなものに太陽電池を取り付けることができるため、
生活にも大きな変化をもたらすことが期待されています。

現在、太陽電池に関する世界中の論文の大半が ペロブスカイト太陽電池 に関するものになっているなど、世界中から注目を集めています。
それでは、ペロブスカイト太陽電池 の特徴を、まずそのメリットから見て行きます。
ペロブスカイト太陽電池 には、主に下記のような10個のメリットがあります。
順番に解説して行きます。

ペロブスカイト太陽電池 は、柔らかく曲がりやすい特徴と
塗布や印刷などで製造できるため、さまざまな形状の太陽光パネルにすることができます。
「フィルムのような材質の太陽電池」を思い浮かべて頂くと
イメージが湧きやすいかもしれません。
さまざまな形状に対応できるため、
これまで設置できなかった場所にも太陽光電池を取り付けることが可能になります。
また、ペロブスカイト太陽電池 は、従来の シリコン太陽電池 よりも
「軽く」「薄い」ことも大きなメリットのひとつです。

株式会社エネコートテクノロジーズ「ペロブスカイト太陽電池で目指すグリーンエネルギー社会の実現」の内容を元に作成
上の表のように、厚さは シリコン太陽電池(約30~40mm)と比較して
「約31μm(0.031mm)」と「約100分の1の厚さ」で、
重さも シリコン太陽電池(62.5 g/W)と比較して「2.5 g/W以下」と
「約25分の1の重さ」になっています。
「軽く薄い」という特徴と、前述の「さまざまな形状に適用できる」特徴から
太陽光発電をさまざまな場所で活用できるようになるのです。
例えば、工場や倉庫などの屋根に設置を検討する際に、いままでは耐荷重の問題で設置ができないケースがありました。
こうした課題を解決できる可能性があります。
当初は 変換効率 3%程度でしたが、現在は研究が進み、セルの発電効率の最高記録ベースではありますが、26.7%と、従来の結晶シリコン太陽電池に匹敵する 変換効率 が実現できています。

ペロブスカイト太陽電池 は、面積が大きくなると性能にばらつきが出るのですが、
今後も各社の開発が進むことで、性能向上が見込まれます。
経済産業省「次世代太陽電池戦略」の内容を元に作成
ペロブスカイト太陽電池は、従来のシリコン型と比較して低コスト化が期待されている技術の一つです。
低コストになるのは以下のような理由があります。
塗布や印刷技術で量産可能になるため、製造費用を抑えることができます。
ペロブスカイト太陽電池 は、従来の太陽電池よりも非常に軽いため、
輸送コストを抑えることができます。
また、重量が軽くなることから、設置コストの面でも軽減が期待されています。
ペロブスカイト太陽電池 の主な材料はヨウ化鉛やメチルアンモニウムなどで
従来の太陽電池のようにレアメタルを使用しないため、材料費を抑えられます。
このように、変換効率 が高く、製造コストを抑えられることによって、
量産できれば従来の発電よりも「発電コスト」が抑えられることにもなります。
経済産業省が示した2040年の目標値は、発電コスト(政策経費を含まない)は15円/kWh台半ばと試算されています。
また、海外の需要を取り込むことができれば、発電コスト10円/kWh水準を見据えています。
参照元:経済産業省「次世代型太陽電池戦略」
一説では、ペロブスカイト太陽電池 は、量産ができて寿命が20年とすると
発電コストが「6~7円/kWh」になる見通しもでています。
参照元:一般社団法人 沖縄CO2削減推進協議会「次世代太陽電池 ペロブスカイト太陽電池について」
これを従来のさまざまな発電方法における発電コストと比較すると、下記のようになります。

上のグラフを見て頂くとお分かりの通り、ペロブスカイト太陽電池 の発電コストは、従来の太陽光発電や火力発電はもちろん、あらゆる発電方法の中でも「最も低コスト」にできる見通しも出ています。
ペロブスカイト太陽電池 は、弱い光でも発電できることも大きな特徴です。
従来の太陽光電池(結晶シリコン)と比較してみましょう。

参照元:一般社団法人 沖縄CO2削減推進協議会「次世代太陽電池 ペロブスカイト太陽電池について」を元に作成
従来の シリコン太陽電池 では、高照度(約10万ルクス)ほどの光が無ければ発電できませんでしたが、
図のように、ペロブスカイト太陽電池 では「1000ルクスや200ルクスといった低照度」でも発電できます。
そのため、朝夕や曇りや雨天などの天候や日照の悪い日や、室内のLED照明などでも発電できるため
屋内のIot機器の電源など、さまざまな活用シーンが期待されています。
さらに大きなメリットのひとつが「材料を日本国内で調達できる」という点です。
ペロブスカイト太陽電池 の主な原料である「ヨウ素」は、日本はチリに次ぐ世界2位の生産国で、世界の29%のシェアを持っています。
さらに推定埋蔵量では、日本のシェアは圧倒的1位で世界の78%のシェアを持っています。

参照元:産経新聞「世界シェア2割強の「ヨウ素」、高付加価値化に期待」
従来の太陽光電池は、レアメタル等を含んでいたため、材料を輸入に頼る面が大きかったのですが、国内で材料を調達可能になると、国際情勢や為替などの影響も受けにくく、安定した材料調達が可能になります。
エネルギー全体で見ても、燃料を輸入に頼っているのが現状で「エネルギー自給率を上げる」ことも、再エネ普及の大きな狙いのひとつです。
そうした意味でも、材料を国内で調達できる「ペロブスカイト太陽電池」は「エネルギーの安全保障」という面でも貢献が期待されています。
シリコン太陽電池 は、製造時の温度が「1400℃」と高温でしたが、
ペロブスカイト太陽電池 は、製造時の温度が「100℃」と低温で製造できるため、
製造時のCO2排出量を削減することができます。
ペロブスカイト太陽電池 は、光透過性があるので、ガラス窓にも使用できます。
ペロブスカイト太陽電池 は、材料などによって
「黒、赤、黄色、オレンジなど」に色を変えることができます。
壁などに使用する場合にも、ある程度デザインを調整できる点もメリットであると言えます。
このような特徴から、これまでは太陽光発電を設置することができなかった
「建物の窓や壁」「自動車」「ドローン」「衣類・鞄」などにも太陽電池を取り付けることができます。

いくつか例を見て行きましょう。
ペロブスカイト太陽電池 は、シリコン太陽電池 などの従来のソーラーパネルより薄く軽いため
従来のソーラーパネルでは重すぎて取り付けられなかったり、形状の問題で取り付けられなかった屋根にも取り付けることができます。
ペロブスカイト太陽電池 は、架台なども必要無くなるため
「窓や壁」に取り付けて発電することもできます。
ビルなどの建物に再エネを導入する場合、
従来の太陽光パネルでは、屋根に取り付ける方法しかありませんでした。
しかし高層ビルの場合には階数が多い分、敷地面積も広くなり、
その分消費エネルギーも大きくなります。
つまり高層ビルであるほど、ZEB などの省エネの実現は難しくなってしまうのですが
窓や壁で発電が可能になれば、この問題点を解消することができます。
電気自動車に取り付けることで、連続走行距離を伸ばすことにも貢献できる見通しです。
薄く軽いので、農業用ハウスでの活用も期待されています。
弱い光でも発電できるため、屋内で発電できる点も注目されています。
工場内や住宅内のIot機器の電源として活用することが期待されています。
また ペロブスカイト太陽電池 は、軽いのでドローンに載せることもできます。
ドローンの連続飛行時間を伸ばすことにより、
災害救助や輸送などにおけるドローンの活躍の幅が増えることが期待されています。
衣類や鞄で発電できれば、モバイル端末やICT機器などの活用の幅も増えることになります。
このように、身の回りにあるさまざまなものに太陽電池を取り付けることができれば、
生活にも大きな変化をもたらすことができるため
「ペロブスカイト太陽電池」は注目されています。
また、ペロブスカイト太陽電池 が普及すれば、
日本における再生可能エネルギーに関する下記のような課題の解決策になることも期待されています。
日本政府が新たに発表した第7次エネルギー基本計画の案では、2040年度に電源構成の22%~29%を太陽光発電で構成する方針ですが、
2023年度の実績は9.8%と、現状の2~3倍近くにしていく必要があります。
しかしながら、日本は島国で平地も少なく、太陽光用地が足りません。
実は、現状でも世界に置いて「国土面積における太陽光発電導入容量」も「平地面積における太陽光発電導入容量」主要国の中で1位です。
特に「平地面積における太陽光発電導入容量」においては、2位のドイツの2倍の量になっています。


参照元:資源エネルギー庁「2030年に向けたエネルギー政策の在り方」
このように、従来の太陽電池では、日本の太陽光用地には限度があり
これ以上太陽光発電を増やして行くのは難しい状況なのですが、
ペロブスカイト太陽電池 が普及すれば、建物の窓や壁などでも太陽光発電が可能になり
太陽光用地不足による再エネ導入の鈍化の解消策になるのです。
もうひとつの問題は「送配電のロス」です。
従来の太陽電池では、電気を使用する 需要地 に太陽光発電所を設置する場合、
屋根や、敷地内の空いた土地などでは発電量に限度があり、
なかなか使用する電気量すべてを賄うことはできません。
そこで、より再エネを活用するためには
需要地 以外の土地に太陽光発電所を設置して、そこから送電する
「オフサイトPPA」や「自己託送」といった手法が一般的です。
しかしながら、長い送電線を通る際のロスや電力変換を何度も繰り返すことで
約3分の1の電気が無駄になっています。
ペロブスカイト太陽電池 を活用すれば、窓や壁などにも太陽光発電を導入し、
需要地 での発電量を増やすことができますので
遠隔地からの送電によるロスを抑えることができるようになります。
また、ペロブスカイト太陽電池 は、単体としての活用だけでなく
「タンデム太陽電池」として活用できることからも注目されています。
タンデム太陽電池 とは、複数の異なる太陽電池を組み合わせた太陽電池で、
特に「変換効率 の向上」の効果が期待されています。

中でも特に注目されているのが、ペロブスカイトとシリコンの タンデム太陽電池 です。
シリコン太陽電池 は、理論上では「29%の 変換効率 が限界」と言われています。
しかしながら、ペロブスカイトとシリコンを組み合わせることで、図のように、ペロブスカイト層で波長の短い光を吸収し、シリコン層で波長の長い光を吸収することで、太陽光の光を無駄なく吸収し、30%以上の 変換効率 を実現することが可能になります。
タンデム型太陽電池は、従来のシリコン太陽電池と比べると、変換効率が1.5~2倍程度に高まると期待されています。
出典:経済産業省「次世代型太陽電池に関わる動向について」 をもとに作成
特に、ペロブスカイトとシリコンを組み合わせたタンデム太陽電池は、すでに34.6%を超える高い変換効率が報告されており、
上記の表からもわかる通り、高い変換効率を実現しています。
ただし、ペロブスカイト単体で注目されていた「軽さ・曲げ性」はシリコンとの積層により失われるため、用途は主に固定型に限られます。
また、国の資料では以下のような技術的課題も指摘されています:
このように、ペロブスカイト太陽電池は単体利用だけでなく、「タンデム太陽電池」への応用研究も加速しており、さらなる高効率化が期待されています。
前述のように、日本では太陽光用地不足もあり、屋内や壁面などに使用できる従来のペロブスカイト太陽電池に対する期待が高まっています。
しかしながら、中国や欧州などにおいては、従来のシリコン型から、より高効率なタンデム型への切り替わりを見込んで、従来のペロブスカイト太陽電池よりも「タンデム型」の開発に力が注がれています。
世界を見ると、太陽光用地不足が日本ほど深刻ではないため、従来の太陽光用地に設置する太陽光発電の発電効率を上げる事の方が需要があると考えられているためです。
このように、大きな活躍が期待されている ペロブスカイト太陽電池 ですが、
実用化に向けて、課題となっている点(デメリット)もあります。
順番に解説していきます。
ペロブスカイト太陽電池 は、従来の太陽電池に比べて「寿命が短い」のもデメリットのひとつです。
シリコン太陽電池 の場合、耐用年数は約20年ですが、
ペロブスカイト太陽電池 は、開発当初は「5年」と短かったため、寿命の短さが大きな課題でした。
現在は研究・開発が進んでいます。
ペロブスカイト太陽電池 の寿命が短いのは、
「赤外線や紫外線に弱い」「湿気に弱い」という点が主な理由です。
ペロブスカイトは赤外線や紫外線によって、結晶が劣化しやすい特徴があります。
そのため、屋外で使用すると劣化しやすい点が大きな課題です。
ペロブスカイトには吸湿性があり、水分と反応すると劣化しやすく
変換効率 が下がり、寿命が短くなります。
そのため、ペロブスカイト太陽電池 を保護する「フィルムやガラスの層」の封止材の工夫や
研究開発が進められています。
2024年1月11日に発表されたニュースでは、
積水化学が2025年までに20年相当の耐久性を実現する方針を発表しています。
20年の耐久性が実現できれば、現在主流になっている シリコン型太陽電池 に匹敵する耐用年数
が実現できることになり、このデメリットが解消されることになります。
※今後も最新情報があれば、本記事でご紹介していきます。
参考:ニュースイッチ「ペロブスカイト太陽電池」耐久20年実現へ、積水化学が2025年事業化
ペロブスカイト太陽電池 の主な原料になる「ヨウ化鉛」や「ヨウ化メチル」は、
人体に対して下記のような有害性があり、安全性に問題がある点も課題です。
そのため、特に鉛に代わる原料で製造できないか、国内外の研究所での研究が進められています。
京都大学では鉛の代わりに「スズ」を、桐蔭横浜大学では「AgBi2I7」を
使用すべく研究と開発を進めています。
1㎝角などの面積の小さい太陽電池であれば、充分な発電量を出すことが可能ですが、
面積が広くなると性能にばらつきが出るため、面積の大きな ペロブスカイト太陽電池 の製造が課題でした。
ただし前述のように、近年では面積の大きい ペロブスカイト太陽電池 も実現され始めています。
このように、さまざまな形で注目されている ペロブスカイト太陽電池 ですが、
課題の面も踏まえて、実用化や市場流通に関してはどのような状況なのでしょうか?
世界で見ると、中国とポーランドではすでに販売を開始している企業もありますがまだ本格的な量産に向けて「動き始めている」という段階です。
国内の輸入販売業のモリベニは、中国スタートアップの極電光能(ウトモライト)と業務提携し、ガラス型ペロブスカイト太陽電池を2024年4月から試験販売を開始しています。
※参照元:ニュースイッチ「「ペロブスカイト太陽電池」の中国製品、販売企業が考える中国の現在と日本の勝算」
また、積水化学は2024年12月14日発表の記事において、2025年の事業化を明言しています。
「少量の商用化」から始め、街中への普及は「10年の期間」を要することも併せて発言されています。
参考:読売新聞オンライン「曲がる太陽電池 未来担う(積水化学工業 加藤敬太社長)」
このように国内外で量産体制を整える企業が増えており、ペロブスカイト太陽電池 が本格的に市場に出始めるのは「2025年中」が最短になるのではと考えられています。
そのため今年は、ペロブスカイト太陽電池 が市場に出て来るのかどうか、要注目の年になりそうです。
それでは、ペロブスカイト太陽電池 の開発の現状について、
国内のメーカー・研究機関の開発動向をより詳しく見て行きましょう。
まず、日本国内各メーカーの開発動向についてご紹介していきます。
積水化学工業は、軽量で曲げられるフィルム型ペロブスカイト太陽電池の開発で国内をリードする企業です。
2025年には「20年相当の耐用年数」を実現する方針を掲げ、量産体制と社会実装を同時に進めています。
2025年1月、積水化学は「積水ソーラーフィルム株式会社」を設立し、シャープ堺本社工場の施設を活用した新拠点での製造を開始します。
2027年に100MW規模の生産ライン稼働を計画し、初期投資は約900億円。政府の「GXサプライチェーン構築支援事業」から補助も受けています。
さらに、2030年までに段階的な追加投資を進め、GW級の量産体制を構築する見通しです。
積水化学は、独自の材料技術を応用したロール・ツー・ロール方式による製造プロセスを採用。
連続塗布によって高効率な量産が可能で、コスト面での競争力強化にもつながっています。
2025年に入ってから、積水化学はフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験を複数新たに立ち上げ、社会実装に向けた検証を強化しています。以下は代表的なトピックです。
これらの取り組みによって、発電量・耐久性・設置性・環境影響などの実測データが積み重ねられています。
より詳細なプロジェクト一覧や最新情報は、積水化学の公式「ペロブスカイト太陽電池に関するお知らせ」ページをご覧ください。
積水化学・最新お知らせ一覧
東芝は、大面積(約703 cm²)で「15.1%」の変換効率を持つフィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュールを開発しました。
この成果は、従来の複数ステップ工程に代わる「1ステップメニスカス塗布法」の導入によるもので、生産速度と均一性の大幅向上を実現しています。量産性の高さも評価されています。
東芝エネルギーシステムズは、2025年から国内初となるペロブスカイト/シリコンの2端子型タンデム太陽電池の実証実験を開始しました。
阪神高速との共同研究による設置で、高架下や壁面を対象にタンデム vs シリコン単体の発電比較などを検証しています。
参考:東芝エネルギーシステムズプレスリリース「国内初、タンデム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始
」
アイシンのペロブスカイト太陽電池は、酸素や水を通しにくい「薄型ガラス」を採用し、耐久性を大幅に高めています。実験レベルでは、30cm角モジュールで変換効率13.08%を達成しています。
アイシンは2025年に入り、複数の実証実験を本格的に開始しました。
参考:AISINプレスリリース「ペロブスカイト太陽電池の社会実装に向けた安城工場での社内実証を開始」
参考:AISINプレスリリース「大林組とアイシン、ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた実証実験を開始」
これらの取り組みにより、ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた耐久性・施工性・意匠性の検証が進められています。
エネコートテクノロジーズは、京都大学発のスタートアップ企業で、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の開発を中心に活動しています。2025年にはNEDO「グリーンイノベーション基金」最終フェーズに採択され、量産技術と社会実装に向けたコンソーシアム体制での推進を強めています。
本社は京都、研究開発は複数の大学・企業と協働する体制を構築。ロール・ツー・ロール方式などを活用し、軽量薄膜フィルムセルの量産化や屋外用途での実用化を目指しています。
2025年に入ってから、エネコートは以下のような高効率・実用化に向けた取り組みを複数実施しています。
これらの取り組みによって、エネコートテクノロジーズは発電効率・耐久性・透過性・コスト競争力を急速に高めつつあります。特に4端子タンデム型での30%超効率は、実用化研究の中でも重要なマイルストーンです。
詳細なニュースやプロジェクトの最新情報は、エネコートテクノロジーズの公式ニュースページをご覧ください。
エネコートテクノロジーズ・ニュースリリース一覧
パナソニックは、建材一体型やガラス型ペロブスカイト太陽電池の研究開発をリードする企業です。2025年には、NEDOグリーンイノベーション基金の採択を受けて、建材として機能するペロブスカイト太陽電池の量産技術と実証実験を強化しています。
パナソニックはインクジェット方式などを活用したモジュール設計に自由度のある製造プロセスを持ち、ガラス建材一体型(ビル壁面・窓・外装材)の用途を重視しています。また、発電モジュールを実用サイズ(約800cm²以上)で得られる18.1%の変換効率を持つ804cm²モジュールを達成しており、屋外実証試験も進めています。
2025年には、パナソニックが以下のような実証および事業展開を進めています。
これらの取り組みによって、パナソニックは建材一体型用途へのペロブスカイト電池の実用化を見据え、発電効率・耐候性・施工性などの技術課題の克服を目指しています。
最新のプロジェクト一覧やニュースリリースは、パナソニック公式「技術・研究開発」ページをご覧ください。
参考:パナソニック・ペロブスカイト太陽電池に関するお知らせ一覧
カネカは、2022年にフィルム型 ペロブスカイト太陽電池(10cm角)で20%近い 変換効率 を実現し
話題になりました。
「建材一体型」や「窓・壁面設置型」を視野に、2026年からの実証を目指しています。
富士フィルムは、ペロブスカイト太陽電池 そのものを開発しているわけではありませんが
その素材研究に力を入れている企業です。
後述する「世界各国における特許出願」においても、存在感を示しています。
同様に、大学や研究機関の開発動向を見て行きましょう。
ペロブスカイト太陽電池 は、2009年の発明当初はそこまで注目されておらず、
研究者も数名でしたが、現在では世界の研究者数は3万人以上とも言われています。
(中国人約1.5万人、日本人1,000人)
参照元:一般社団法人 沖縄CO2削減推進協議会「次世代太陽電池 ペロブスカイト太陽電池について」
前述のように、桐蔭横浜大学は ペロブスカイト太陽電池 を開発した宮坂教授が在籍する大学です。
ペロブスカイト太陽電池 は研究者の手作業で開発されていたため、
ひとつひとつの性能が不安定でした。
桐蔭横浜大学は、ベンチャー企業「ペクセル・テクノロジーズ」を立ち上げ、
ペロブスカイト太陽電池 の成膜技術を安定させる自動化技術を開発しています。
また、人体に有害な鉛に代わる素材として、AgBi2I7に注目しています。
京都大学は前述のように、スタートアップ企業のエネコートテクノロジーズを立ち上げています。
また、2024年12月23日に国際学術誌「Nature」にオンライン掲載されたオックスフォード大との共同研究では、
スズを含むペロブスカイト太陽電池の「タンデム型」で、2層重ねた時で発電効率が最大で29.7%に到達したことを発表しました。
また、接合数が4以上のオールペロブスカイトタンデム型太陽電池の作製が可能であることを初めて実証しました。
参照元:京都大学「スズを含むペロブスカイト半導体の界面構造制御法の開発とメカニズム解明〜高性能多接合(タンデム)型太陽電池の実現〜」
2023年9月時点で、
ペロブスカイト太陽電池 のエネルギー変換効率がセル面積1cm2において26.5%を達成しています。
光通信の給電用に ペロブスカイト太陽電池 を活用しています。
「シングルソース蒸着」という新たな成膜プロセスも検討しています。
「逆構造の ペロブスカイト太陽電池」を開発しています。
「逆構造の ペロブスカイト太陽電池」とは、
従来の ペロブスカイト太陽電池 の層の構造が逆のようになっているもので、
従来よりも安定性が高い特徴があります。
ペロブスカイト太陽電池 の「高性能電子輸送層」を開発し、変換効率 30%を可能にしています。
ペロブスカイト太陽電池 の劣化機構を解明しています。
円筒型の ペロブスカイト太陽電池 モジュールを開発。
鉛に代わるスズ系素材の ペロブスカイト太陽電池 として、世界最高の13.2%の 変換効率 を実現しています。
5cm角の ペロブスカイト太陽電池 で16.6%の 変換効率 を達成しており
今後は大型化や商業化を目指しています。
宇宙用の ペロブスカイト太陽電池 を開発しています。
続いて、主要中国メーカーの動向をみていきましょう。
中国の企業のは、すでに生産に乗り出す動きが見えてきています。
昆山GCL光電材料有限公司(GCL Perovskite)は、2025年内に香港での新規株式公開(IPO)を目指しており、実現すればペロブスカイト太陽電池分野で世界初の上場企業となります。
2025年6月にギガワット規模の生産ラインを建設中で、2.76平方メートル(1.15m×2.4m)の商用ペロブスカイトタンデムモジュールを市場に投入するとしています。
仁爍光能(レンシャインソーラー)は、2025年2月にGW級生産ラインプロジェクトを発表し建設を開始しています。
ロンジは、タンデム型太陽電池セルにおいて変換効率34.85%を達成し、結晶シリコン太陽電池セルでも変換効率27.81%の世界記録を更新しました。
続いて、中国以外の海外の動向も見て行きましょう。
ポーランドのサウレ・テクノロジーは、日本のHISが出資する企業です。
サウレ社製の製品を用いて、HISは日本国内の「グリーンローソン」でペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始しました。
室内の壁や電子棚札に設置し、発電性能や製品が実際に動くかを検証しています。
この電子棚札はサウレ社の第一号製品で、室内光で20%の発電効率を誇り、ポーランドでは既に販売されています。
HISは実証実験の結果を踏まえ、最低5年の保証を付けた上での日本国内での販売を検討します。
参考:ニューススイッチ「HISが「ペロブスカイト太陽電池」の販売を目指す理由 」
イギリスのオックスフォードPVは、主にシリコン型とのタンデム型太陽電池を開発。
2024年9月には、ペロブスカイトタンデムソーラーパネルの世界初の商業展開を開始し、
最近のモジュール効率記録は26.9%と発表しています。
続いて、海外の大学・研究機関の開発動向も見て行きましょう。
高効率な タンデム太陽電池 を開発。
スズ系の素材を使用し、変換効率 9.1%で、高い耐久性を維持しています。
ペロブスカイト太陽電池 と シリコン太陽電池 との タンデム太陽電池 で
変換効率 30%以上を目指しています。
ペロブスカイト太陽電池 ベースの タンデム太陽電池 を開発しています。
ペロブスカイト太陽電池 と シリコン太陽電池 との タンデム太陽電池 を開発しています。
材料科学に関する研究を行っています。
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)と英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)などを中心とする共同研究チームが、次世代材料ペロブスカイトを用いて薄いプラスチックフィルム上に完全にロール・ツー・ロール方式で印刷した、薄型・フレキシブルで持ち運びが容易な太陽電池で、小面積で15.5%、50平方センチメートルモジュールで11%という発電効率の新記録を達成しました。
ペロブスカイト太陽電池 と シリコン太陽電池 との タンデム太陽電池 で
変換効率 26%以上を実現しています。
グアニジウムイオンを添加し、変換効率 19%前後を実現。
ペロブスカイト太陽電池 と シリコン太陽電池 との タンデム太陽電池 で
変換効率 28.7%を実現しています。
ペロブスカイト太陽電池 と CIGS太陽電池 との タンデム太陽電池 で
変換効率 24.6%を達成しています。
ペロブスカイト太陽電池 の新規正孔輸送材料を開発しています。
ペロブスカイト太陽電池 の長寿命化を研究しています。
タンデム太陽電池 を開発しています。
ペロブスカイト太陽電池 を活用した タンデム太陽電池 を開発。
変換効率27.7%を実現しています。
CsFAPbI3を素材として活用した ペロブスカイト太陽電池 で、変換効率 16.6%を達成しています。
高耐久性の ペロブスカイト太陽電池 を開発しています。
南京大学が率いる国際研究チームは、変換効率28.2%の1.05cm2全ペロブスカイトタンデム太陽電池を製造しました。
この技術は、新興企業、Renshine Solar社によって開発される予定です。
ユウロピウムイオンを添加した ペロブスカイト太陽電池 で、変換効率 20.14%を達成しています。
ペロブスカイト太陽電池 の大面積技術を開発しています。
ペロブスカイト太陽電池 と シリコン太陽電池 との タンデム太陽電池 で
変換効率 30%以上を目指しています。
FAPbI3を使用した薄膜 ペロブスカイト太陽電池 で、照明下で25.8%を達成しています。
36.6c㎡で、変換効率 16.06%を達成しています。
薄膜で耐久性の高い ペロブスカイト太陽電池 を開発しています。
ペロブスカイト太陽電池 の タンデム太陽電池 で 変換効率 23.8%を達成しています。
1cm2の活性面積で26.4%の光電変換効率を持つペロブスカイト・有機タンデム太陽電池を実証しています。
また、各国の ペロブスカイト太陽電池 の販売に向けた動向は、特許の出願件数からも見ることが出来ます。
各国、各メーカーがどのような動きをしているのか見て行きましょう。
まず初めに、国ごとの出願件数を見て行きましょう。
(正確には「出願した個人や団体の国籍」別の出願件数になります。)
参照元:令和6年度 特許出願技術動向調査 テーマ名:「ペロブスカイト太陽電池関連技術」」を元に作成
グラフを見て頂くとお分かりの通り、出願件数のトップは中国で、全体の55.7%と構成比の半分以上を占めています。
続く2位が日本で、全体の17.4%です。
中国の出願件数は、2015年以降に急激に増加しています。
反対に、日本は2012年までは1位でしたが、今は順位が逆転しています。
次に、出願人別の特許出願数のランキングを見て行きましょう。
さまざまな国に出願している出願数の合計値のランキングです。

参照元:令和6年度 特許出願技術動向調査 テーマ名:「ペロブスカイト太陽電池関連技術」」を元に作成
このように、出願人別で見てみると、中国、韓国に続き、日本の三菱化学が3位にランクインしています。
国際パテントファミリー(IPF) のランキングは、上記の結果と異なるため、
こちらも見ていきましょう。

先の表が単一国への出願数も含むのに対し、こちらは複数の国へ特許を出願した、いわゆる「国際パテントファミリー(IPF) 」の数で見たランキングです。
この表の大きな特徴として、上位10社には中国企業が含まれていない一方で、日本企業が多数を占めている点が挙げられます。

参照元:令和6年度 特許出願技術動向調査 テーマ名:「ペロブスカイト太陽電池関連技術」」を元に作成
前途の通り、中国が最も特許を登録していますが、
中国への特許登録件数を国・地域別に見ると、中国が最も多く、自国への登録に注力していることがわかります。

参照元:令和6年度 特許出願技術動向調査 テーマ名:「ペロブスカイト太陽電池関連技術」」を元に作成
日本に特許を登録した国・地域も、日本が一番多く自国への登録をしています。
しかし、中国は先ほどの自国に対しての出願数と比較すると、約70分の1と登録に力を入れていないことが顕著です。

参照元:令和6年度 特許出願技術動向調査 テーマ名:「ペロブスカイト太陽電池関連技術」」を元に作成
欧州に特許を登録した国・地域も、欧州が一番多く自地域への登録をしています。
ここでも中国が35件とほとんど出願していないことがわかります。

参照元:令和6年度 特許出願技術動向調査 テーマ名:「ペロブスカイト太陽電池関連技術」」を元に作成
米国に特許を登録した国・地域も、米国が一番多く自地域への登録をしています。
米国のみ、他の国・地域と登録数の差があまりないのが特徴的です。

参照元:令和6年度 特許出願技術動向調査 テーマ名:「ペロブスカイト太陽電池関連技術」」を元に作成
韓国に特許を登録した国・地域も、韓国が一番多く自国への登録をしています。
自国への登録数でみると、中国、日本についで3番目に自国への登録数が多い数値となります。
このように、各国への出願の状況を見て行くと、販売に向けたさまざまな動向が見えてきます。
日本の動向としては、日本国内だけでなく、さまざまな国で登録している点が大きな特徴です。
最も登録件数が多い中国ですが、自国以外の登録数が著しく低く、
他国への登録に力を入れていないことがわかります。
次に、技術区分の動向を見て行きましょう。
ペロブスカイト太陽電池の技術区分(中区分)では、全22区分のうち『G2環境負荷軽減』を除く21区分で、日本の出願数が最多となっています。
ここからはいくつかピックアップしてご紹介していきます。
まず「安定性の向上」と「高効率」をそれぞれ見て行きましょう。

参照元:令和6年度 特許出願技術動向調査 テーマ名:「ペロブスカイト太陽電池関連技術」」を元に作成
「安定性の向上」「発電効率の向上」に関する出願件数は、日本国籍の出願人による件数が最も多いのですが
特に「安定性の向上」は、圧倒的に日本の出願数が多くなっています。


参照元:令和6年度 特許出願技術動向調査 テーマ名:「ペロブスカイト太陽電池関連技術」」を元に作成
「大面積化」と「低コスト」も、日本が多く出願していますが、欧州も日本に続いて多く出願していることがわかります。
このように、ペロブスカイト太陽電池 は、日本で発明されたにもかかわらず
世界では大きく動き始め、中国などを中心に大量生産への動きもあります。
国内メーカーと海外メーカーのどちらが ペロブスカイト太陽電池 の市場を勝ち取るのか
動向が注目されています。
中国では、国内特許を取得する競争も激化しており、
すでに量産に向けて動き始めています。
一方、日本国内のメーカーは、実証実験を始めている段階で、
量産化は、進んでいませんでした。
しかし、海外の動向を受け日本政府の後押しもあり、
量産化に向けた動きが出てきています。
ペロブスカイト太陽電池 の市場を日本が勝ち取れるのか?
海外メーカーにシェアを奪われてしまうのか?
という面においても、ペロブスカイト太陽電池 の動向は注目されています。
このような世界情勢を受けて、
日本政府も ペロブスカイト太陽電池 の開発支援に力を入れ始めています。
冒頭でも少し触れましたが、経済産業省は2024年11月に次世代型太陽電池戦略を発表し、
ペロブスカイト太陽電池に力を入れることを改めて明確にしています。
ここからは、以下資料を抜粋しながら、
日本政府の方針を解説していきます。
出典:経済産業省「次世代型太陽電池戦略」
図からもわかる通り、2040年に10~14円/kWhの価格水準を目指しており、
補助金等を必要としない、自立化水準を目指しています。
このためには、海外需要に対応することが必須となり、
10円という水準は、注意書きにも書いてありますが研究開発の進展が必要となります。
早期にGW級の大規模な生産体制を構築するために、投資支援を行っていく予定です。
積水化学は、ペロブスカイト太陽電池を発電容量で年約100万キロワット分の生産能力の新工場を、
2030年までの稼働を目指し、約3200億円で建設予定です。
この約5割にあたる約1600億円を補助すると発表されています。
ペロブスカイト太陽電池 は、2035年には世界で1兆円市場になると見通されています。
参照:株式会社富士経済「ペロブスカイト太陽電池の世界市場は2035年に1兆円」
海外メーカーの ペロブスカイト太陽電池 の開発も進んでおり
日本政府も ペロブスカイト太陽電池 のシェアを獲得すべく力を入れ始めています。
こうした背景から、日本政府は ペロブスカイト太陽電池 の社会実装に向け以下二つの補助金の公募を開始しました。
ペロブスカイト太陽電池の普及と発電コストの低減を目指す取り組みです。
具体的には、将来ほかの多くの場所にも応用しやすい建物や、災害時に役立つ施設など、拡張性の高い場所へ初期導入の支援を目的としています。
令和7年度脱炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金
ペロブスカイト太陽電池の社会実装モデルの創出に向けた導入支援事業
フィルム型ペロブスカイト太陽電池の導入を支援する事業であって、以下に示す要件を満たすもの
・設置場所の耐荷重が10kg/m2以下相当であること
・発電容量が一施設あたり5kW以上であること
・需要地と近接し、50%以上の自家消費率があること 等
地方公共団体、民間事業者・団体
令和7年9月4日(木)から同年10月3日(金)正午(必着)まで
※すでに終了しています。
①の導入と併せて蓄電池の導入を支援することで、太陽光発電とセットで設置した方が経済的に有利な状態(ストレージパリティ)の実現を目指すものとなります。
令和7年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(民間企業等による再エネの導入及び地域共生加速化事業)
(1)ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業
①とあわせて蓄電池を導入する事業
民間事業者・団体等
令和7年9月4日(木)から同年10月7日(火)正午(必着)まで
※すでに終了しています。
詳細は以下からご確認ください。
引用元:「ペロブスカイト太陽電池の社会実装モデルの創出に向けた導入支援事業」
2024年3月7日のニュースでは、経済産業省は ペロブスカイト太陽電池 を2025年の FIT において通常の太陽光発電よりも優遇された買取価格(10円以上)にする見通しであると報道されています。
このように、国も ペロブスカイト太陽電池 の普及に向けて大きくバックアップしていく方針であることが見えています。
参考:日本経済新聞「曲がる太陽電池、電力買い取り優遇 経産省」
いかがでしたでしょうか?
ペロブスカイト太陽電池 の基礎知識から
世界における開発や商品化の現状や、国内メーカーの取り組み、
政府の支援や補助金など、ペロブスカイト太陽電池 の現状について
ひととおりご理解頂けたのではないかと思います。
ペロブスカイト太陽電池 は、
現在でも太陽電池や再エネの中でも注目が集まり始めています。
今後も、何か新しい情報が入りましたら、本記事を更新してお伝えして参ります。
本記事がみなさまの情報収集のお役に立ちましたら幸いです。